日本内科学会雑誌
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VIII.動脈硬化性心血管疾患予防に向けた運動療法・身体活動の意義
木庭 新治
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2023 年 112 巻 2 号 p. 209-215

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抄録

運動に限らず,また強度に関わらず,身体活動量を増加することと座位行動継続を避けてこまめに中断することは,動脈硬化性心血管疾患の発症予防,さらに総死亡の抑制効果がある. 成人では,1日合計30分以上を週3回以上,または週に150分以上中強度以上の有酸素運動を実施する.習慣的身体活動は血清脂質の改善以外にも,多面的有益性を有する.レジスタンス運動との併用は有用である.高齢者ではさらにバランストレーニングを取り入れる.

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© 2023 一般社団法人 日本内科学会
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