昭和大学藤が丘病院内科(糖尿病・代謝・内分泌) 昭和大学医師臨床研修センター
昭和大学藤が丘病院内科(糖尿病・代謝・内分泌)
東京医科歯科大学腎臓内科
2023 年 112 巻 2 号 p. 228-235
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26歳,女性.高校生時より血圧高値を指摘され,26歳時当院を受診し,当初のスクリーニング検査では原発性アルドステロン症が疑われた.負荷試験の結果診断には至らなかったが,若年性高血圧で高血圧の家族歴も濃厚であり,低レニン活性・アルドステロン基準値内であることからLiddle症候群が疑われた.遺伝子検査で,上皮型ナトリウムチャネルのβサブユニットをコードするSCNN1Bの変異が同定され,確定診断に至った.若年性高血圧では患者のQOL維持や生命予後のため,早期の成因診断と治療が重要である.
日本内科学会会誌
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