日本内科学会雑誌
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V.エラストグラフィの進歩―肝臓蓄積脂肪量の定量方法の進歩と肝硬度測定の最近の進歩―
中島 淳今城 健人角田 佳雄米田 正人
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2024 年 113 巻 1 号 p. 39-50

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抄録

 NAFLDの予後規定因子では肝臓の線維化進展が最も重要なリスク因子でありその評価が臨床上重要である.肝線維化の評価は肝生検による組織診断が行われるが侵襲性が高く一般的ではない.そこで近年肝臓の線維化を肝臓の硬さ(肝硬度)で評価する非侵襲的な検査法であるエラストグラフィが臨床現場で急速に普及してきた.エラストグラフィには超音波タイプのフィブロスキャン,2D-SWEなどがあり,MRIタイプのエラストグラフィ(MRE)も普及してきている.また肝臓の脂肪の定量もMRI-PDFFをはじめ正確に定量できるモダリティーが登場してきている.

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