国立病院機構相模原病院臨床研究センターアレルギー・呼吸器内科
2024 年 113 巻 10 号 p. 1922-1932
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EGPAは成人期に重症喘息と好酸球性副鼻腔炎が基礎病態として先行し,著明な好酸球増加に次いで多発性単神経炎などの血管炎症状が生じるまれな疾患である.気道外症状を示すNSAIDs過敏喘息(N-ERD)と混同されやすく,両者は血管炎症状の有無で鑑別する.ANCA陽性率は30%であり,陽性例は腎障害,陰性例は心障害が多い.従来はステロイドと免疫抑制剤が標準治療であったが,抗IL-5製剤の登場によりステロイド減量と血管炎再燃が抑制され,治療成績に革命がもたらされつつある.
日本内科学会会誌
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