日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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V. 肥満をめぐる進歩
2. レプチンの概念
池嶋 健一佐藤 信紘
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2006 年 95 巻 1 号 p. 94-99

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抄録
NASHの発症や進展にはアディポサイトカインが極めて重要な役割を果たしていることが示唆されている. 主に脂肪組織から産生されるレプチンは, 肝臓における炎症反応を制御すると共にインスリン感受性, 脂質代謝の調節因子として作用する一方, 活性化肝星細胞がレプチンを産生し, TGF-βの発現亢進や星細胞へのオートクライン活性化機構などを介して肝線維化を増強するサイトカインとして機能していることが明らかになった.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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