日本内科学会雑誌
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II. 診断へのアプローチ
1. 初診で貧血を診た場合
澤田 賢一
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2006 年 95 巻 10 号 p. 1994-1999

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抄録

初診で貧血を診た場合, 問診と理学所見から基礎疾患を推定できることも少なくない. 他の血球系の異常を伴う場合は専門医への紹介を考慮する. 貧血の診断の要は網赤血球増加の有無と平均赤血球容積である. 最も頻度の高い鉄欠乏性貧血の診断には血清鉄と血清フェリチンの測定が不可欠である. その他の貧血は, vitamin B12 (Vit. B12), 葉酸, 肝・腎・内分泌機能検査, 炎症反応などを適宜選択して鑑別診断を進める.

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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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