日本内科学会雑誌
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I. 赤血球造血の基礎知識
2. 造血因子と赤血球造血の制御
小松 則夫
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2006 年 95 巻 10 号 p. 1988-1993

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抄録
赤血球産生の中心的な役割を担う造血因子はエリスロポエチン (EPO) である. 分子量30,400の糖蛋白で, 低酸素誘導性に腎臓で産生される. 赤血球系前駆細胞に特異的に発現しているEPO受容体に結合すると, JAK2チロシンキナーゼや下流の様々なシグナル伝達分子が活性化され, シグナルは複雑な伝達経路を通じて核内へと伝達される. その結果, 赤血球系細胞の増殖, 分化・成熟, 生存が支持され, 赤血球造血が促進される.
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© 2006 一般社団法人 日本内科学会
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