和歌山県立医科大学輸血・血液疾患治療部 (血液内科)
2006 年 95 巻 10 号 p. 2048-2055
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
発作性夜間血色素尿症 (PNH) は, 造血幹細胞変異, 赤血球膜異常による補体感受性溶血, クローン性疾患, 血栓症, 造血不全, 白血病化など多彩な特徴を持つ謎深い後天性血液疾患として一世紀以上知られてきた. 1980年代に入り分子病態の解明が進み, まず溶血の全容が判明し, 診断や治療は飛躍的に向上した. また血栓症, 造血不全の発生機序も徐々に見えてきたが, 病因, 発症過程, 白血病発生については依然不明である.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら