血管筋脂肪腫との鑑別に苦慮した後腹膜脂肪肉腫の1例

吉田 朱美; 小林 一彦; 高山 玲子; 福留 寿生; 泉 和雄; 幸治 隆一

doi:10.2169/naika.95.359

今月の症例

血管筋脂肪腫との鑑別に苦慮した後腹膜脂肪肉腫の1例

吉田朱美, 小林一彦, 高山玲子, 福留寿生, 泉和雄, 幸治隆一

著者情報

キーワード: 血管筋脂肪腫, 後腹膜脂肪肉腫, 診断

ジャーナルフリー

2006 年 95 巻 2 号 p. 359-361

DOI https://doi.org/10.2169/naika.95.359

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抄録

症例は77歳の女性, 食欲不振で発症し, 画像診断より血管筋脂肪腫 (angiomyolipoma : AML) あるいは後腹膜脂肪肉腫 (liposarcoma) の鑑別は困難であったが, 腫瘍圧迫による症状の進行が認められたため手術を施行した. 腫瘍は, 病理組織学的に粘液型脂肪肉腫の脱分化型と診断された. 化学療法, 放射線療法などの補助療法は行わず, 約1年経過した現在も再発を認めず, 経過良好である.

責任著者(Corresponding author)

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