日本内科学会雑誌
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医学と医療の最前線
肺MAC症の病態
藤田 次郎比嘉 太健山 正男
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2007 年 96 巻 2 号 p. 347-352

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抄録

 近年,呼吸器疾患の臨床現場において非結核性抗酸菌症(特にMycobacterium avium complex,以下MAC症)の重要性が高まりつつある.肺MAC症の病型として,i)fibrocavitary disease, ii)fibronodular disease,およびiii)hypersensitivity diseaseの3つの型がある.臨床的にはiii)は稀であり,i),およびii)が重要な病型である.i)は主として上肺野を主体に空洞形成を示すもので,高齢者,喫煙者,あるいは塵肺など既存の肺疾患を有するものに多く認められる.ii)は主として,中年女性の中葉,または舌区を主体に発症する.画像所見として,i)の病型においては,空洞形成が,ii)の病型においては,小結節と気管支拡張が特徴的である.それぞれの病型の病態の差を反映する病理所見を解析すると,i)は肉芽腫の進行に伴う壊死形成を,ii)は肉芽腫による気管支壁の破壊を特徴とする.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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