日本内科学会雑誌
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III.薬物副作用による神経・筋障害
7.スタチンと横紋筋融解症
濱野 忠則武藤 多津郎栗山 勝
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2007 年 96 巻 8 号 p. 1646-1651

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抄録

HMG-CoA還元酵素阻害薬であるスタチンは,血中コレステロール値を強力に低下し,虚血性心疾患の発症,再発の予防,および総死亡を抑制する高脂血症治療薬である.さらに,冠動脈疾患を有する患者での,脳卒中発症抑制効果も近年報告されている.しかし,まれに重篤な合併症として横紋筋融解症を発症することが知られている.なかでもセリバスタチンにより横紋筋融解症を発症し死亡した症例が報告され,発売中止になったことは記憶に新しい.本稿では,スタチンによる横紋筋融解症の臨床的特徴,予防・対処法,さらには推測される発症機序につき概説する.

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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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