日本内科学会雑誌
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IV.最近の話題
2.Reversible posterior leukoencephalopathy syndromeと薬物
千葉 厚郎
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2007 年 96 巻 8 号 p. 1657-1663

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抄録
Reversible posterior leukoencephalopathy syndromeは,画像上頭頂-後頭葉領域の白質を中心に可逆性の浮腫を認める病態であり,高血圧性脳症・子癇・cyclosporine脳症を含む臨床-放射線学的概念として提唱された.その病態の本態は血圧の急激な上昇あるいは薬剤などの機械的あるいは化学的因子により,細小血管レベルでの血管内皮が障害され生じた血管原性浮腫である.治療の原則は原因となっている因子の是正が原則である.
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© 2007 一般社団法人 日本内科学会
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