日本内科学会雑誌
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II.診断とフォローアップ
4.一般療法·肝庇護薬の有用性と限界
白木 克哉竹井 謙之
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2008 年 97 巻 1 号 p. 28-35

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抄録
インターフェロンなどの抗ウイルス療法が困難であったり,無効であった肝炎患者に対する治療は,肝庇護療法が主体となる.肝庇護療法には,一般療法や肝庇護薬,除鉄療法がある.肝庇護療法の有用性は,臨床研究によりそのエビデンスが積み重ねつつある.それぞれの患者の背景,病態や治療経過などをふまえて,複数の肝庇護療法を組み合わせて施行し,可能な限りALTを正常化に近づけることが,肝病変の進行を遅延させ,発癌を防ぎ,その結果生命予後改善につながると考える.
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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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