日本内科学会雑誌
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IV.C型慢性肝炎の抗ウイルス療法
2.C型慢性肝炎の進展と治療抵抗性 1)ウイルス変異の観点から
坂本 直哉
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2008 年 97 巻 1 号 p. 64-68

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抄録

C型肝炎ウイルス(HCV)は変位速度が速く,慢性持続感染の機構のひとつと考えられる.日本に多いゲノタイプ1型は2型に比べインターフェロン治療抵抗性である.ウイルスゲノムのコア領域·NS5A領域にインターフェロン治療の感受性を規定する部位が存在する.今後ウイルス蛋白を標的とした治療薬が登場するがウイルス耐性変異の克服が課題となる.

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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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