日本内科学会雑誌
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I.慢性副腎不全の分類,徴候,疫学
2.副腎不全の臨床徴候と診断へのアプローチ
西川 哲男齋藤 淳松澤 陽子伊藤 浩子大村 昌夫
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2008 年 97 巻 4 号 p. 708-710

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抄録
副腎不全は副腎から分泌されるステロイドの絶対的または相対的欠乏により発症する病態である.副腎不全は特異的な症状発現が少ない.非特異的な全身症状や精神症状,消化器症状のため見逃され易い.悪心,嘔吐,発熱といった症状は高頻度に副腎不全にみられるが急性腹症,感冒などと誤診され治療が遅れて,命を落とすことになるので充分な注意が必要である.プライマリ・ケアの日常診療でも本疾患を念頭において病歴,身体所見より誤診しないことが大切である.
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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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