日本内科学会雑誌
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III.治療の進歩
8.予防としての禁煙
中村 正和
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2008 年 97 巻 6 号 p. 1269-1279

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抄録
喫煙は,慢性閉塞性肺疾患の主要でかつ最大の原因である.一方,禁煙により,咳や痰などの自覚症状の改善,肺機能低下の経年変化の改善,入院率の減少,COPD関連死亡のリスクの減少が認められている.近年増加しているCOPDを予防するためには青少年の喫煙防止に加えて喫煙者の禁煙が重要な対策である.喫煙を治療が必要な病気と捉え,日常診療での禁煙の動機づけや保険による禁煙治療の推進が望まれる.
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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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