日本内科学会雑誌
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III.病態と治療
4.NK/T細胞リンパ腫
山口 素子
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2008 年 97 巻 7 号 p. 1595-1601

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抄録
NK細胞由来のリンパ腫は1990年代に疾患概念が確立された.節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型は東アジアや中南米に多く,鼻腔とその周辺に好発する稀な疾患で,Epstein-Barr virusが腫瘍細胞に検出される.限局期例では診断後早期の放射線照射(>46Gy)が治療のポイントである.放射線療法・化学療法同時併用療法,およびetoposideとL-asparaginaseを含む化学療法が新規治療として期待されている.
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© 2008 一般社団法人 日本内科学会
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