東京臨海病院神経内科
2008 年 97 巻 8 号 p. 1809-1815
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
傍腫瘍性神経症候群で血清や脳脊髄液に疾患と腫瘍に特異的な抗神経抗体の存在が明らかになり,その認識抗原も同定されている.細胞表面蛋白を抗原とする疾患では,抗体が発症に関連する可能性が示唆され,免疫治療が効果を示す.他方,細胞内蛋白を抗原とする疾患では,抗体の役割に不明な点が多く,免疫治療の効果も乏しい.抗神経抗体を証明することは,疾患の診断と悪性腫瘍の早期発見,治療法を考える上で重要である.
日本内科学会会誌