日本内科学会雑誌
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III.適正な治療のために
3.従来の免疫抑制薬(シクロホスファミド,アザチオプリン)の使い方
谷口 敦夫
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2009 年 98 巻 10 号 p. 2500-2505

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抄録
シクロホスファミドとアザチオプリンは膠原病領域の重篤な病態を中心に用いられることが多い.シクロホスファミドはDNAなどを架橋することにより作用を発揮する.経口投与,あるいはパルス静注療法が用いられる.総投与量が多くなると悪性腫瘍の発生が増加する.アザチオプリンはプリンヌクレオチド合成経路を抑制し,活性代謝物がDNAなどに組み込まれることで作用を発揮する.副作用では消化器障害が最も多く,アロプリノールとの薬物相互作用に注意する必要がある.
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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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