日本内科学会雑誌
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III.適正な治療のために
4.カルシニューリン阻害薬の使い方
亀田 秀人小川 祥江鈴木 勝也長澤 逸人
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2009 年 98 巻 10 号 p. 2506-2511

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抄録
シクロスポリン(CsA)とタクロリムス(Tac)は,カルシニューリンの脱リン酸化酵素活性阻害を介したT細胞の活性化制御を主作用とする薬剤である.CsAはシクロフィリン,TacはFKBP12と結合して作用を発揮するという相違もあって,2つの薬剤の副作用や疾患に対する効果に差異が見られる.難治性病態に対しては,従来の核酸代謝拮抗薬との併用療法の有用性が期待されている.
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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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