日本内科学会雑誌
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V.喘息の亜型・特殊型
3.職業性喘息
田中 裕士田中 宣之
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2009 年 98 巻 12 号 p. 3096-3102

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抄録
職業性喘息の診断は疑って問診することから始まる.欧米では成人発症喘息の5~15%と言われているが本邦でのまとまった報告はない.職場での原因物質が高分子量の蛋白である場合はIgE依存性反応であるが,低分子量である化学物質である場合では必ずしもIgE依存性ではない.またこれらの感作期間のあるものとは別に,reactive airway dysfunction syndromeやirritant-induced asthmaがある.本稿ではきのこ栽培工場就労者にみられた検討をモデルとして,主に診断の複雑さについて述べる.
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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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