2009 年 98 巻 4 号 p. 809-816
インクレチン関連薬といわれるGLP-1の受容体アゴニストあるいはアナログ,およびGLP-1の分解酵素であるDPP-IV(dipeptidyl peptidase-IV)の阻害薬は糖尿病治療においてマルチポテンシャルな作用を有しており新たな糖尿病治療薬として期待されている.前者ではエクセナチドおよびリラグルチド,後者ではシタグリプチンおよびビルダグリプチンが最も開発が進んでおり,これらの登場で糖尿病治療は新時代を迎えると言っても過言ではない.