日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
IV.最近の話題
1.最新の薬物治療
横山 仁藤本 圭司奥山 宏
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 98 巻 5 号 p. 1062-1068

詳細
抄録

一次性ネフローゼ症候群に対する免疫抑制療法は,副腎皮質ステロイドを中心に行われているが,ステロイド抵抗性あるいは依存例に対して免疫抑制薬が用いられる.とくに,カルシニューリン阻害薬(シクロスポリンならびにタクロリムス)が,応用されるようになり寛解導入・維持成績が向上した.さらに二次性を含めた免疫複合体あるいはクリオグロブリンによるネフローゼ症候群に対する静注免疫グロブリンあるいは抗CD20抗体の応用が進められている.

著者関連情報
© 2009 一般社団法人 日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top