日本内科学会雑誌
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IV.後天性疾患の診断と治療
4.後天性凝固異常症
毛利 博
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2009 年 98 巻 7 号 p. 1648-1654

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抄録
後天性凝固異常症は,様々な原因から出血症状をきたす疾患である.基礎疾患の治療により改善することもあるが,適切な診断と早期の治療がなされないと死亡率が高いものもある.後天性血友病は,出血症状が顕著である.凝固第VIII因子に対するautoantibodyの出現により発症し,治療は免疫抑制療法が主流である.AVWSはVWDと同様に出血症状が軽微なため看過されやすい.基礎疾患を有し,出血時間の延長,VWFの高分子マルチマーが減少している.治療はDDAVP,VWFの補充療法を行なう.
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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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