日本内科学会雑誌
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II.分子標的薬の開発と臨床
3.分子標的薬 2)副作用対策
津端 由佳里須谷 顕尚礒部 威
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2009 年 98 巻 8 号 p. 1918-1924

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抄録
分子標的薬には今までの抗癌薬と異なった特有の毒性を有するものが多く,開発時点では予期できなかった副作用の発現もある.なかでも間質性肺炎・急性肺障害は,急速に致死的な病態に進行するため特に注意が必要となる.また,分子標的治療は外来治療が主体であり,長期にわたって病状の安定が得られることから,がん治療の専門医と毒性領域の専門医,また内科を主とするかかりつけ医との連携が重要であり,総合的医療基盤の構築が必要となるであろう.
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© 2009 一般社団法人 日本内科学会
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