日本内科学会雑誌
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III.診断へのアプローチ
III.診断へのアプローチ
林 宏樹湯澤 由紀夫松尾 清一
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2010 年 99 巻 5 号 p. 930-937

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抄録
急性腎不全の急激な腎機能低下は尿細管上皮細胞の先行した機能的・構造的傷害に起因することが明らかとなり,より早期に診断・治療することの重要性が強調されている.わずかな血清クレアチニン値(Cr)変動に注目し,病因の部位による解剖学的な分類に従って診断を進める.しかし現在のCr上昇に基づく診断では,診断時点ですでに治療介入のタイミングを逸していることが多く,より鋭敏なバイオマーカーの開発が急務である.
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© 2010 一般社団法人 日本内科学会
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