聖路加国際病院血液内科
2010 年 99 巻 6 号 p. 1220-1225
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鉄欠乏性貧血の治療ではまず診断を確認する.診断特異的な所見は,小球性貧血,血清鉄低値ではなくフェリチン低値(<12ng/ml),総鉄結合能高値(≥360μg/dl)である.治療は経口鉄剤を第一選択とする.鉄剤の副作用の消化器症状は,インクレミン®が最も少ない.貧血が消失しても,フェリチンの正常化(貯蔵鉄の正常化)までさらに3~4カ月間鉄剤を継続する.鉄剤中止後も貧血の再発がないかをチェックする.
日本内科学会会誌