新潟大学脳研究所臨床神経学部門神経内科学分野
2010 年 99 巻 8 号 p. 1821-1829
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
肥厚性硬膜炎は,硬膜を病変の主座とする慢性炎症性疾患で,頭痛,多発性脳神経障害などの神経症状を来す.近年,MRIをはじめとした画像診断の進歩により,極めて稀な疾患から,頭痛を扱う内科日常診療で常に念頭に置かなければならない疾患へと変貌している.また抗好中球細胞質抗体,IgG4をはじめとした血清学的検査法の進歩により,自己免疫性肥厚性硬膜炎の病態機序が明らかになりつつある.
日本内科学会会誌
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら