日本内科学会雑誌
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肺カンジダ症の治療に関する臨床的研究
松藤 宗次福田 正雄赤司 啓之助古賀 一志合原 徳行
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1959 年 48 巻 6 号 p. 800-805

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抄録

肺結核に続発した肺カンジダ症に, トリコマイシンおよび重曹を経口的に投与し, その経過を臨床細菌学的に観察して, 次の結果を得た. トリコマイシンおよび重曹はCandida albicansに対して静菌的な作用を有し, ことに併用によつてその作用は増強する. 真菌集落数の消長に伴なう菌力, トリコマイシン発育阻止濃度の推移, 糖分解能および感作赤血球凝集反応の変化は, このような静菌的な作用を受けたCandida albicansの耐性化と, それが感受性への復帰に伴なう所見に関連すると推定される. 原疾患たる肺結核の病像にはたいした影響は認められず, その経過はおおむね不変である.

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