日本内科学会雑誌
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脈無し病の2例
脇坂 公一永田 格沢田 博義為我井 道子古川 裕夫蔵本 淳満谷 進富江 一夫山羽 庚昭大熊 稔日比野 敏行
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1964 年 53 巻 7 号 p. 893-898

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抄録
脈無し病の女子2例を経験し,その1例はmesoinositol hexanicotinate (Hexanicit), predni-solone,抗凝固薬の投与により症状の改善を認めた.他の1例は胸部大動脈瘤,腹部大動脈縮窄,左腎動脈狭窄を合併し,左腎生検の結果,juxtaglomerular cellの増殖が認められ,その高血圧が腎乏血によるものであることが推測された.本疾患は全身の比較的太い中枢の動脈を侵す慢性血管炎と考えられ,膠原病との関係が問題になるが,これら2例とも赤沈促進, CRP, RAT陽性, globulinとくにγ-giobulinの増加がみられた.しかし,LE現象, Coombs試験,ヒトの大動脈壁を抗原とする抗人グロブリン消費試験などはいずれも陰性であり,また血清の超遠心分析所見においてもmacrog1o-bulinの増加などの異常を認めなかつた.
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