Simmonds症候群, 乳漏症, 尿崩症を呈し糖尿病を合併し, hyperosmolar nonketotic diabetic comaで死亡した脳腫瘍の1例

佐々木 英夫; 山田 幸男; 金子 兼三; 尾崎 信紘; 田中 直史; 田山 満男

doi:10.2169/naika.61.288

佐々木英夫, 山田幸男, 金子兼三, 尾崎信紘, 田中直史, 田山満男

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1972 年 61 巻 3 号 p. 288-294

DOI https://doi.org/10.2169/naika.61.288

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発行日: 1972/03/10 受付日: - J-STAGE公開日: 2008/06/12 受理日: - 早期公開日: - 改訂日: -
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訂正日: 2008/06/12 訂正理由: - 訂正箇所: PDFファイル訂正内容: -

訂正日: 2008/06/12 訂正理由: - 訂正箇所: 論文タイトル訂正内容: 訂正前 : Simmonds症候群,乳漏症,尿崩症を呈し糖尿病を合併し, hyperosmolar nonketotic diabetic comaで死亡した脳腫瘍の1例
訂正後 : Simmonds症候群, 乳漏症, 尿崩症を呈し糖尿病を合併し, hyperosmolar nonketotic diabetic comaで死亡した脳腫瘍の1例

訂正日: 2008/06/12 訂正理由: - 訂正箇所: 論文抄録訂正内容: 訂正前 : 最近,間脳下垂体腫瘍の内分泌症候が注目されているが,われわれは第3脳室底部の過誤腫的性格をもっgnagliogliomaと思われるまれな腫瘍で,多彩な内分泌症候を呈した1例を経験したので報告する.症例は33才,女. 4年前にSimmonds,症候,糖尿病発見.視力障害,頭痛で入院. Panhypopituitarismと乳汁分泌発見, 50g OGTTで糖尿病型でIRIは無反応, PVG施行後4日目にhyperosmolar nonketotic diabetic comaに陥り死亡した.剖検により第3脳室底に過誤腫的性格をもつgangliogliomaを認め,下垂体柄部と後葉に腫瘍細胞を認めた.前葉には組織学的に著変はなかつたが,副腎,卵巣,甲状腺,膵臓ラ島に萎縮が認められた.以上,若年型糖尿病と尿崩症, Simmonds症候と乳漏症ときわめてまれな合併を揃え,最後にhyperosmolar nonketotic diabetic comaで死亡した症例であるが,その多彩な症候の成立機序に若干の考察を加えた.
訂正後 : 最近, 間脳下垂体腫瘍の内分泌症候が注目されているが, われわれは第3脳室底部の過誤腫的性格をもつgnagliogliomaと思われるまれな腫瘍で, 多彩な内分泌症候を呈した1例を経験したので報告する. 症例は33才, 女. 4年前にSimmonds症候, 糖尿病発見. 視力障害, 頭痛で入院. Panhypopituitarismと乳汁分泌発見, 50g OGTTで糖尿病型でIRIは無反応. PVG施行後4日目にhyperosmolar nonketotic diabetic comaに陥り死亡した. 剖検により第3脳室底に過誤腫的性格をもつgangliogliomaを認め, 下垂体柄部と後葉に腫瘍細胞を認めた. 前葉には組織学的に著変はなかつたが, 副腎, 卵巣, 甲状腺, 膵臓ラ島に萎縮が認められた. 以上, 若年型糖尿病と尿崩症, Simmonds症候と乳漏症ときわめてまれな合併を揃え, 最後にhyperosmolar nonketotic diabetic comaで死亡した症例であるが, その多彩な症候の成立機序に若干の考察を加えた.

訂正日: 2008/06/12 訂正理由: - 訂正箇所: 引用文献情報訂正内容: 訂正前 : 2) 稲葉竜太郎,奥山牧夫,福田多禾男,斉藤謙:医学のあゆみ, 77: 163, 1971.
3) 尾崎信紘,佐藤広則,浜斉,奈良芳則,近藤隆:日内会誌, 47: 328, 1971.
6) 雨森良彦:ホルモンと臨床, 19: 633, 1971.
7) 近藤隆,会田正道,佐々木英夫,鈴木芳郎:最新医学, 25: 1902, 1970.
8) 後藤由夫,福原則夫:臨床科学, 6: 1329, 1970.
9) 林泰三,長井新一郎,田場繁城,田中明:糖尿病, 13: 406, 1970.

訂正後 : 2) 稲葉竜太郎, 奥山牧夫, 福田多禾男, 斉藤謙: 医学のあゆみ, 77: 163, 1971.
3) 尾崎信紘, 佐藤広則, 浜斉, 奈良芳則, 近藤隆: 日内会誌, 47: 328, 1971.
6) 雨森良彦: ホルモンと臨床, 19: 633, 1971.
7) 近藤隆, 会田正道, 佐々木英夫, 鈴木芳郎: 最新医学, 25: 1902, 1970.
8) 後藤由夫, 福原則夫: 臨床科学, 6: 1329, 1970.
9) 林泰三, 長井新一郎, 田場繁城, 田中明: 糖尿病, 13: 406, 1970.

訂正日: 2008/06/12 訂正理由: - 訂正箇所: PDFファイル訂正内容: -

抄録

最近, 間脳下垂体腫瘍の内分泌症候が注目されているが, われわれは第3脳室底部の過誤腫的性格をもつgnagliogliomaと思われるまれな腫瘍で, 多彩な内分泌症候を呈した1例を経験したので報告する. 症例は33才, 女. 4年前にSimmonds症候, 糖尿病発見. 視力障害, 頭痛で入院. Panhypopituitarismと乳汁分泌発見, 50g OGTTで糖尿病型でIRIは無反応. PVG施行後4日目にhyperosmolar nonketotic diabetic comaに陥り死亡した. 剖検により第3脳室底に過誤腫的性格をもつgangliogliomaを認め, 下垂体柄部と後葉に腫瘍細胞を認めた. 前葉には組織学的に著変はなかつたが, 副腎, 卵巣, 甲状腺, 膵臓ラ島に萎縮が認められた. 以上, 若年型糖尿病と尿崩症, Simmonds症候と乳漏症ときわめてまれな合併を揃え, 最後にhyperosmolar nonketotic diabetic comaで死亡した症例であるが, その多彩な症候の成立機序に若干の考察を加えた.

責任著者(Corresponding author)

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