日本内科学会雑誌
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慢性型抗利尿ホルモン分泌異常症に対する治療 塩分負荷+フロセミド投与の効果
岡田 靖峰松 一夫宮下 孟士山口 武典
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1987 年 76 巻 6 号 p. 888-889

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抄録

中枢神経疾患に続発した慢性型抗利尿ホルモン分泌異常症(SIADH)と診断された59才男性.他院でジメクロサイクリンを投与されたが,下痢により中止.当院での水分制限およびフェニトイン投与も効果不十分のため,フロセミド40mgと塩分負荷(Na 200mEq/日)を行ない,自覚症状の消失,血清Na値の改善(126→139mEq/l)あり,良好な結果を得た.慢性型SIADH,特にジメクロサイクリン投与の不適当な例には,塩分負荷フロセミド投与は試みられるべき治療法と考えられる.

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