日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
IgA腎症を合併した強直性脊椎炎の1例
中村 雄二宇都 宮宏子吉本 恵子岡田 雅彦斉間 恵樹
著者情報
ジャーナル フリー

1988 年 77 巻 12 号 p. 1888-1889

詳細
抄録
58才男性,高血圧および蛋白尿の精査のため入院.血圧142/90mmHg,尿蛋白0.5g/日,脊椎の前屈不能,脊椎X線写真ではbamboo spine像を呈した.血清IgAは765mg/dlと高値を示した. HLA typingではB-27が証明された.腎生検ではメサンギウムへのIgA沈着と著明な細小動脈の硬化を認めた.強直性脊椎炎とIgA腎症の合併例は本邦では極めてまれである.
著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top