日本内科学会雑誌
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大動脈壁の穿孔により著明な出血性心タンポナーデを呈した1例
多田 浩三澤 利博金 秀樹藤原 隆一林 多喜王久津見 恭典中井 継彦宮保 進
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1989 年 78 巻 4 号 p. 538-543

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抄録

心内膜炎を伴った感染性心内膜炎の加療中に重篤な出血性心タンポナーデを併発した1症例.心膜ドレナージ,輸血等にて心タンポナーデの症状・所見改善するも,心不全が増悪し,緊急大動脈弁置換術を施行した.術中所見にて,大動脈弁上部の上行大動脈壁に頭足方向に28mmの亀裂を認め,この部位からの出血により心タンポナーデが発症したことが示唆された.

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