日本内科学会雑誌
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立位による血圧上昇が顕著であった本態性高血圧症の1例
岡澤 香映子土橋 卓也大中 佳三高田 豊小林 和夫藤島 正敏
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1989 年 78 巻 7 号 p. 982-983

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抄録

症例は54才女性.臥位血圧170/80mmHg,立位190/100mmHgと起立性高血圧を認めた. 24時間血圧モニターでは立位に一致して血圧が上昇した. tilting, handgripによる血圧,血漿ノルエピネフリン(NE)の反応は,他の本態性高血圧症患者に比し大きく,またα遮断薬による降圧も顕著であり,内因性交感神経の活動性亢進が,主たる原因と考えられたが,一方では外因性のNEに対する血圧の反応性も亢進しており興味深い病態と思われた.

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