東京慈恵会医科大学第四内科
東京慈恵会医科大学第一病理
1989 年 78 巻 7 号 p. 986-987
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高度な低酸素血症を示した肝硬変症を経験し,剖検によりその原因を病理学的に検討した.症例は44才女性,肝硬変症で動脈血液ガスPao239mmHg, Paco226mmHgと高度な低酸素血症を呈し,肺血流シンチグラムにて肺内動静脈シャント所見を得た.剖検により肺毛細血管の異常拡張を認め,これによる動静脈シャント様効果が低酸素血症の主原因であることが確認された.
日本内科学会会誌