日本内科学会雑誌
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可逆性心筋障害・横紋筋融解を呈した覚醒剤中毒の1症例
山崎 文靖浜重 直久浜松 晶彦田村 明紀楠目 修松林 公蔵土居 義典小澤 利男
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1990 年 79 巻 1 号 p. 100-101

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抄録
症例は7年来の覚醒剤使用歴のある32才,男性, 1年半ぶりに覚醒剤使用の1日後にショック状態となり救急受診した.来院時, CPK・LDHの著明上昇と心エコー図上高度のびまん性壁運動低下がみられ,心筋炎と考え治療したが,急性期のCPK-MBは2%のみであり,全身状態改善後壁運動は著明に改善した.覚醒剤の急性中毒による横紋筋融解・心筋障害・脱水などがあいまって,特異な病像を呈したものと考えられた.
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