日本内科学会雑誌
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肝障害,急性腎不全,心筋炎を併発し血液透析,血漿交換にて治療したWeil病の1例
横打 邦男三川 秀文山本 勝奥田 新一郎百瀬 光生土屋 匠荻原 正雄牧野 洋
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1990 年 79 巻 5 号 p. 674-675

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抄録

症例は農業に従事する67才男性.発熱,黄疸,下肢筋肉痛にて入院.炎症反応は強陽性,肝胆道系酵素は中等度上昇したが, T-Bilが13.3mg/dlと著増し,急性腎不全,出血傾向,心筋炎の合併も認めた.臨床症状よりWeil病が疑われ,ストレプトマイシン(SM)筋注,血液透析,血漿交換,ステロイド治療等により症状は改善した.後日レプトスピラ抗体価の上昇よりWeil病と確診した.

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