日本内科学会雑誌
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5.急性潰瘍と慢性潰瘍の概念
大柴 三郎浅田 修二
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1991 年 80 巻 1 号 p. 27-30

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抄録
急性潰瘍と慢性潰瘍は発症様式や臨床症状,形態,予後など多くの点で相違が見られ,その概念は大きく異なっている.したがって急性潰瘍と慢性潰瘍は別の疾患であると考えられ,急性潰瘍から慢性潰瘍への移行は否定的である.しかし慢性潰瘍の初発時の状態および発生要因は現在も明確でなく,その要因の解明が急性潰瘍の慢性化の問題を解決し,慢性潰瘍の再発予防にもつながることが推察される.
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