日本内科学会雑誌
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4.内視鏡診断と経過観察
小黒 八七郎
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1991 年 80 巻 1 号 p. 22-26

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抄録
消化性潰瘍の診断では,特に胃潰瘍と胃癌との鑑別診断が重要であり,内視鏡,色素法と生検によって速やかに確診が得られ,前方視鏡により十二指腸潰瘍の性状の診断も容易である.胃潰瘍の経過で,まず,時相と治癒判定について述べる.癌化は過去に唱えられたほど高頻度ではないが,少頻度に認められており,慢性胃潰瘍では生検による経過追跡が必要である.潰瘍の再発抑制とH2プロッカー投与期間が問題となっている.
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