日本内科学会雑誌
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高HDL血症を認めた褐色細胞腫の1例
山本 道也細川 貴規末廣 正沼田 幸子山野 利尚大野 文俊
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1991 年 80 巻 10 号 p. 1678-1679

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抄録

症例は69歳,男性,高血圧症にて入院.左副腎に巨大腫瘤を認め,カテコールアミン高値より褐色細胞腫と診断した.同時に高HDL-C血症(123mg/dl)を伴っており,アガロース電気泳動上, preβとαの中間位にアポE rich HDLと思われる異常なピークを認めた.腫瘤摘出後, HDL-C値は正常化し, E rich HDLも消失した.本例は褐色細胞腫により二次的にHDL代謝異常をきたしたと考えられるが,今までにこのような報告例はない.

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