遠州総合病院内科
名古屋市立大学医学部第二内科
1991 年 80 巻 8 号 p. 1289-1290
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68歳,女性.ニトログリセリン舌下にて寛解する労作時胸痛発作,および運動負荷試験陽性のため,冠動脈造影検査を施行した.左冠動脈は入口部で完全閉塞し, Valsalva洞から左冠動脈へ良好な側副血行路を認めた.左室造影では壁運動異常を認めず,労作性狭心症と診断した.本症例は不明熱の病歴,大動脈の著明な石灰化像,右椎骨動脈起始部の閉塞像を認めることなどより,大動脈炎症候群に起因する冠動脈病変と考えられた.
日本内科学会会誌
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