日本内科学会雑誌
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血液・尿の薬毒物分析により診断を確定した急性中毒性脳症の1例
永山 めぐみ松室 健士法化図 陽一丸山 征郎納 光弘奥田 孝範
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1992 年 81 巻 11 号 p. 1861-1862

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抄録

症例は30歳,男性.小脳失調の出現と寛解とを3回繰り返した後,両側瞳孔散大を伴う意識障害が2回出現した.患者本人は摂取を否定したが高速液体クロマトグラフィ-による尿・血清の薬物分析により前老はフェニトイン,後者はアトロピンによる中毒との診断が確定された.診断困難な中毒症例における積極的な薬毒物分析の有用性を強調した.

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