福岡大学筑紫病院消化器科
1992 年 81 巻 5 号 p. 649-653
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胃の過形成性ポリープの癌化は著しく低率である.胃腺腫は病理学的診断基準の問題もあって真の癌化率は不明であるが,臨床的には前癌病変として対処すべきである.隆起型大腸腺腫をすべての大腸癌の前癌病変と考えるadenoma-carcinoma sequence説は,本邦で微小な平坦型大腸癌が発見されるようになり否定的である.すなわち最近は大多数の大腸癌は扁平隆起や平坦・陥凹型病変から進展すると推測されている.以上の論旨について諸業績を引用しつつ解説を加えた.
日本内科学会会誌
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