日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
1. L-DOPAおよびドーパミンアゴニストによる治療の実際
小川 紀雄
著者情報
ジャーナル フリー

1994 年 83 巻 4 号 p. 575-580

詳細
抄録
パーキンソン病の最も基本的かつ有効な治療薬であるL-DOPAとドーバミンアゴニストbromocriptineの利点と欠点をまとめた.パーキンソン病の進行にフリーラジカルが重要な役割を果たしているとの最近の考えからすると,脳内でフリーラジカルの発生源となるL-DOPAの投与量をできるだけ少なくして,フリーラジカル消去作用を持つドーパミソアゴニストbromocriptineと併用するのが現時点では最も有効かつ好ましい薬物療法であると考えられる.
著者関連情報
© (社)日本内科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top