日本内科学会雑誌
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3.高カリウム血症と低カリウム血症
平野 宏
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1997 年 86 巻 10 号 p. 1838-1843

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抄録
生体へのK負荷, K欠乏に対する調節系として腎が最も大きな役割を果す.皮質集合管主細胞のK分泌と介在細胞のK吸収によるKバランス維持機構が明らかになってきた. Kは主要な細胞内電解質であり,細胞機能の維持には不可欠である. K不足, K過剰は神経および筋肉系に影響を及ぼす.高K血症が疑われる場合には血清K濃度と心電図をチェックし,即時的に処置をする.一方,低K血症は原因の除去・原疾患の治療が第一である.
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