名古屋市立大学第三内科
1997 年 86 巻 5 号 p. 838-839
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症例1は80歳女性.主訴は右季肋部痛. CTで径15cmの巨大肝嚢胞を認め,ドレナージ後塩酸ミノサイクリン200mgを注入した.症例2,症例3は61歳女性と67歳女性.径10cmと11cmの肝嚢胞に対し,それぞれミノサイクリン200mg, 500mg注入した. 3例とも嚢胞は縮小瘢痕化し,自覚症状も改善した.塩酸基をもつミノサイクリンは,酸性度により嚢胞上皮を破壊するとされ,その注入療法は肝嚢胞の有用な治療法と考えた.
日本内科学会会誌
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