日本内科学会雑誌
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1.睡眠時無呼吸症候群
宮本 雅之平田 幸一宮本 智之
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1999 年 88 巻 5 号 p. 832-837

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抄録
睡眠時無呼吸症候群を含む睡眠時呼吸障害の病態と治療について概説した.閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)ではいびきや昼間過眠などを主徴とし,重症例では作業能力・集中力の低下などの高次脳機能の異常を認め,さらに自律神経障害による高血圧発症や脳心血管疾患のリスクファクターとなりうる.また多系統萎縮症,神経筋疾患,頭蓋底移行部疾患などの神経疾患にみられる睡眠時呼吸障害は生命予後に直接関与するものも多くOSASと同様に病態に応じた積極的な治療が必要である.
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© (社)日本内科学会
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