東京大学内科学・内分泌病態学
1999 年 88 巻 7 号 p. 1283-1286
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副甲状腺の過形成は細胞外刺激因子あるいは,生殖細胞を介して伝えられた変異などが原因で生ずるポリクローン性び漫性病巣である.一方,腺腫あるいは癌は体細胞変異に基づくモノクローン性の結節性病変である.近年,癌抑制遺伝子と考えられる多発性内分泌腺腫症の責任遺伝子MEN1が同定され,その産物meninは核内転写因子であること,その変異は非家族性の副甲状腺腫瘍ばかりか,その他の組織の腫瘍の原因ともなりうることがわかってきた.
日本内科学会会誌
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