日本内科学会雑誌
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6.心筋梗塞に伴う致死性心室性不整脈の治療
三田村 秀雄
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2000 年 89 巻 2 号 p. 298-303

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抄録

急性心筋梗塞により4割弱の症例が入院前に突然死をきたし,入院しえた例でも3~5%が心室細動, 1~2%が心室頻拍を合併する. 48時間以内に発生した心室細動は長期予後に影響を残さないが,それ以後に発生した心室細動や全ての心室頻拍は予後不良を示唆する.これらの致死性不整脈に対して急性期はリドカイン,慢性期にはアミオダロンなどが選択されるほか, β遮断薬やACE阻害薬,埋込み型除細動装置が突然死の回避に役立つ.

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